今週、キャリアアドバイザーOB、Kさんの告別式がありました。
Kさんは、私が中央支社(神田)に居る時に、転職して来られたと思いますので、
20年近く前に初めてお会いしました。
凛とした清潔感があり、腰が低く、みんなに尊敬される方でした。
お会いした時の会話、今でも覚えています。
私:「Kさんは、どうしてこの仕事をされたいと思われたのですか?」
Kさん:「私は、前の会社で数百人の社員を解雇したんです。
だから残りの人生、キャリアアドバイザーの仕事を一生懸命やって、解雇した人数の
何倍もの人たちに新しい職場をお世話できたらと思いまして応募したんです。」
私:「前の会社は、どんな会社だったんですか?」
Kさん:「レコード針を作っていたナガオカと言う会社です。」
私:「あー、あのナガオカさんですか?
私もナガオカさんのレコード針、いつも使わせていただいていました。」
Kさん:「レコードがCDに代わって、レコード針の需要が減って、大幅な人員削減に
追い込まれました。」
私:「我々には、想像もつかないご苦労があったんでしょうね?」
Kさん:「大変だったのは解雇された社員です。
でも、この会社の仕事は素晴らしいですね。
人に新しい職場を提供できるなんて。
だから私も頑張らないと。」
こんな会話だったと思います。
経営破綻に陥った会社の経営陣の一人として、一番やりたくない人員削減という仕事を引き受けて
やり遂げた人。
そして、解雇された社員の方々、その人数以上の方々に新天地をご紹介されました。
大変お疲れ様でした。
ありがとうございました。
合掌。
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