毎度、思いっきり昔の話になって恐縮です。
私の新人時代の研修の話です。
4月に入社し、6ヶ月経過して10月になると、新卒同期全員が数回に分けられ召集されます。
2泊3日の研修を実施するためです。
1グループ6人ぐらいの同期(全国様々なセクションの人間)が、3日間お互いの入社後6ヶ月間に
関する振り返りを行い、更に今後どのように仕事や職場に向き合うか?に関して、遠慮なく
指摘し議論します。
そこには、リクルート本社から派遣された管理職が、1グループに1名ずつ、トレーナーとして参加します。
新人のレベルはバラバラです。
当りもあれば、私のような不良新人で大ハズレもあります。
研修前に、上司の評価、同僚の評価、自己評価のデータが、40項目に渡り採取され、
1点から5点まで採点されているので一目瞭然です。
その採点結果、及び、上司や同僚からのアドバイスコメントが、研修の現場で配られます。
我々は、その採点結果とアドバイスコメントを見て、入社後半年間で、評価されている点、
逆に悪かった・反省すべき点などを大きなシートにまとめます。
だいたい、評価の高い奴は、上司の評価、同僚の評価の平均点が、5点満点の4点台です。
普通の奴で、4点に近い3点台。
私の場合は、2点に近い3点台でした。
アドバイスコメントの内容も、それぞれ愛情に満ちたものでしょうが、ボロクソです。
シートをまとめたら、一人ひとり順番に前に出て、自己分析結果や今後の自己開発目標などを
発表するわけです。
ただ発表して終わりではなく、そこに居る全員(トレーナー含む)が納得するまで、夜中になっても
とことん自己分析が足りない部分や、甘い内容の開発目標などは突っ込まれて、なかなか簡単に
抜けられません。
当然、私のような評価が低い新人ほど、他のメンバーやトレーナーの突っ込みも厳しくなり、
逃げ場所が無くなり、追い込まれていきます。
どうにもこうにも詰まってしまうと、泣き出す新人も少なくありません。
と言うより、当時は泣くまでやっていた。
その人間が恥部をさらけ出し、精神的に丸裸になるまで徹底的にやっていたわけです。
さあ、丸裸になったんだから、もう変なプライド捨てろ!!
明日からは、つまらん事は何も考えずに、ただ仕事に邁進しろ!!
このような新人を一皮むくための人間改造研修だったわけです。
私のような、仕事はろくにできないのに、トラブルばかり起こして、態度は偉そうにしている新人は、
まさにこの研修の格好の標的です。
案の定、私に割かれる時間が一番長くなり、同じグループの同期やトレーナーには迷惑をかけました。
この時のトレーナーは、当時、リクルートの財務課長だった服部さんでした。
創業者である江副さんの側近であり、「財務の服部」と言えば、知らない人は居ないエリートです。
まさか、この服部さんと、17年後にJACジャパンで一緒に働く事になるとは!!
トレーナーは、普段は黙って見守り、研修が暗礁に乗り上げたら助け舟を出す役割です。
ただ、服部さんも、私の時は、さすがに途中で黙っていられなくなり、
服部さん:「僕は、どうして君がリクルートに入社できたのか、全く理解できないな?
君は、ダフ屋か何かになれば良かったん