タイトルの言葉は、最近、ご登録いただいた方から伺ったお話です。
その方のお母様が生命保険の営業をされていて、ご自分も生保の営業マンに転職された時に
お母様にアドバイスされたのが、この「耳二つに口一つ。」という言葉だったのです。
我々のような転職アドバイザーにも共通しますよね。
いや、世の中の営業や販売、コンサルティング、教師、トレーナーなど、大変多くの仕事に共通する
大事な心がけ、スタンスだと思います。
我々の仕事は、対求人企業でも、対登録者でも、70%、いや80%は、相手のお話を聞くことですよね。
それも、ただ聞くのではなく、「傾聴する」という事、耳を傾けて心で聞く、受容する、深く共感する、
そこが出発点だと思います。
真摯な態度で傾聴する、もっと深く相手の事を知りたくなり質問する、その答に更に関心を持って、
もっと深く質問する、このような深化のスパイラルで相手の話を聞けば聞くほど、その企業やその人が
好きになる。
好きになるので、何とか良い人材を探してご紹介しよう!! とか、
何とか良い求人をご紹介しよう!! とか、
そんな事を思って、仕事にのめりこんで行きます。
一方で、対求人企業でも、対登録者でも、自分の方がたくさんしゃべってる転職アドバイザーも
少なくありませんね。
概して、こんな人、業績が上がりません。
これは、他の営業職や販売職、コンサルティング、教師などでも同じではないかと思います。
相手が何を悩んでいるか? 相手が何を欲しているか?
それを深く知らずして、何を相手に提供していいかわからないはず。
わからないのに、自分がしゃべる。
相手が求めていない求人情報を一方的にプレゼンしたり。
相手が書いている内容をよく見ないで、スカウトメールを送ったり。
当然、ピントがずれるので、相手は引いてしまう。
結局、信頼関係ができないので、その後の仕事もうまく行くわけがない。
そんな部下を抱えている人は、営業同行したり、営業同席して、ストップウォッチで計ればいいです。
お客様が話された時間と、部下が話した時間とを対比すればいい。
ちなみに、人材紹介会社に寄せられるクレームの中で、一番多いのがこれです。
「一方的に決めつけるような話が多く、私の話をじっくり聞いてくれなかった。」
そこで、転職アドバイザーの大先輩がおっしゃった言葉が身にしみます。
「私たちは、いつも静かで平和な気持ちでいることが大事です。」
確かに、このような気持ちでいなければ、お客様のお話を傾聴することはできませんね。
同業者のみなさん、基本中の基本ですが、お互いに気をつけましょう。
合掌。
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