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社長ブログ 人材コンサルタント25年史

めちゃ悪オヤジ 取締役営業部長 Mさんの話

重要な人物の紹介が遅れていました。

多くの人間がこの人の子分と言ってもいいでしょう。

今日は、当時(1980年代)の取締役営業部長のMさんの話を書きます。

Mさんは、長身でスマートで、美食家食事で、芸術的なセンスもあり、大変おしゃれスーツです。

人脈も多彩で豊富。

いつも着ているものが、似合っているというか、若々しく格好いいです星

話もざっくばらんで、おもしろいので、女性にもてますぬけさく

「ちょい悪」ではなく、「めちゃ悪オヤジ悪」です。

私が新人時代、飲んでいる時に、こんな本音を言っていました。

Mさん:「武谷(たけや)君、この会社は僕でもっているようなもんだよ。

     君、わかってる?

     ところが、社長モンチッチは好きな事ばかりやって、日々の汚れ仕事は俺に押し付ける。

     今度、生まれ変わったら、逆にあいつをこき使ってやる怒!!」

実際に、社長モンチッチとMさんが、大声で喧嘩戦いしているのも聞いた事があります。

その時は、あまりの大声に驚きましたええ!!

喧嘩できるほど、お互い理解し合っていて、仲が良い仲良しということでしょう。

このMさん、昼間はソファーで寝ているかZZZ、週刊誌を読んでいます本

ただ、週刊誌を読んでいるふりをして、隅々まで社員をよく観察しています目(ものもらい、めばちこ)

たまに、週刊誌の上から、小さな目目(ものもらい、めばちこ)がこちらを見ていて、視線が合ったりしてました。

しかし、Mさんの本当の仕事は夜です夜

毎晩、いろいろな社員を誘って飲みに行きますビール

そして、社員一人一人に関して、様々な情報収集をします。

特に、営業アシスタントとか、客観的に営業マンの事をよく観察している人を

2~3人誘って飲みに行く事が多いですワイン

そこで、例えば、

Mさん:「ねー、今年の新人、どう思うはてな?」

営業アシスタント:「うーん、それぞれですね。S君は頑張ってると思うけど。」

Mさん:「そー、じゃあ、武谷(たけや)はどうはてな?」

営業アシスタント:「あー、何かいろいろ大変そうですねー。時間かかりそうー。

           クレームたくさん来るし、業績悪いくせに理屈が多くて偉そうだしずんこ怒る。」

Mさん:「ほー、それは、みんながそう思ってるのはてな?」

営業アシスタント:「ほとんどの人がそうじゃないですかー。

           だって、うちのリーダーのNさんぬけさくなんて、『あいつとは口利かない。』って

           言ってますよ。」

Mさん:「そうかー、それは懲らしめないと駄目だねー。 

     いい情報、ありがとう。

     実は、僕も同じ事を思っていたんだ。」

このような会話が交わされ、その内、いよいよ私にお呼びがかかります。

Mさん:「おい、武谷(たけや)君、今晩飲みに行くぞビール!!」

私:「えー、今日ですか?」

Mさん:「何が『えー』だ!! 俺が言ってるんだ!! 黙って着いて来い怒!!」

そして、実際に飲み屋では、こんな話になります。

Mさん:「武谷(たけや)君、いろいろな人から君の評判を聞いてるけどね、

     君、本当に評判悪いねー矢印

     今年の新人の中で、唯一と言うか、君ほど評判が悪い新人は居ないよ。

     みんな、君は全然、仕事してないと言ってるよ。」

私:「誰がどんな事を言ってるんですか怒!!

   はっきり言ってくださいよ怒!!」

Mさん:「だから、みんな、君が仕事してない。

     チームワークを乱している。

     周囲の雰囲気を悪くしてると言ってるんだよ怒!!

     僕はね、目先の業績で人を判断するような小者緑ちゃんじゃないよ。

     君が、一番仕事に集中しなければいけない新人なのに、そうしてない事が

     問題だと言ってるんだ怒り!!」

私:「何言ってるんですか怒!! 仕事してますよ怒!!」

Mさん:「君ね、素直に人の話を聞かないと、取り返しがつかない人間になるよ怒り!!」

私:「聞く話と聞かない話は、自分で判断して決めます怒り!!」

というような最悪の展開になります。

私も極悪悪新人なので、席を立って、別の初対面のお客さんの中に混じって飲んだりしますビール

そこでまた、その初対面のおじさんたちと喧嘩戦いになり、首根っこをつかまれて、連れ戻されます。

Mさんもあきれ果て、もう会話が成立しません。

私は勝手に店を出て帰ります歩く

当然、翌日は気まずいムードですどよーん

Mさんは、私の上司に、

「あいつだけは首にしろ怒り!!」

と言っていたそうです。

私だけではなく、先輩のみなさん全員と言っても良いほど多くの人が、みんな血祭りにされ、

多くの従業員の前で泣かされたりうえ~ん、人間性を否定されるような怒られ方をしてきました。

例えば、毎週の営業部会でも、こんな感じです。

毎日、営業マン別の目標達成率ランキングが配られますが、それを見ながら、

Mさん:「いやー、毎週、S君サラリーマン富樫は調子がいいねー。

     *当時、まだ契約社員で後に社員、マネージャーに昇進されたSさんサラリーマン富樫という先輩が居ます。

     最近、プライベートも充実してるからなーハート

     うらやましいねーぬけさく

     S君サラリーマン富樫、ちょっと一言、みんなに営業の秘訣を話してよ。」

Sさんサラリーマン富樫:「えー? いやー、秘訣と言われましてもー。

     営業マンとして、当り前の事を毎日やっているだけです。

     お客様から信頼されるように、嘘をつかない、お約束を守る、迅速に動く、定期的に訪問して

     丁寧に報告する、などです。」

Mさん:「さすがだねーかお

     その基本ができそうでできないんだよ。

     なー、A君もぉだめ・・・!!」

いきなり槍が飛んで来たAさんもぉだめ・・・、当時、入社3年目でリーダー的な役割を期待されるも

なかなか業績が低迷していた先輩社員です。

Mさん:「何黙ってるんだ怒!!

     A君もぉだめ・・・!! 君に言ってるんだ怒!!

     毎週毎週、この数字は何だ怒!!

     仕事してるのか怒!!」

Aさんもぉだめ・・・:「いや、今回はお客様の社内事情で決済が遅れて、ヨミが来月にずれこみました汗。」

Mさん:「だったら、他のヨミをつくるのが営業だろー怒!!

     君は何年この仕事をやってるんだ怒!!

     毎週同じような屁理屈をこねるな怒!!」

というように、特定の人を思いっきり持ち上げ矢印、特定のターゲットを思いっきり落とします矢印

その有無を言わせぬ、迫力と言うか凄みは玄人さんです。

その道に進んでも出世しただろうと思います悪

ただ、Mさんが、絶対に忘れない事がありました。

怒った人は、必ず後で個別にフォローする。

怒ったり怒、フォローしたりハート、これは大変なエネルギーがかかることです。

Mさん:「いろいろ厳しい事を言ったけどね。

     僕は君に期待してるから言ってるんだよ。

     まあ、悪く思わないで、明日から頑張ってくれよかお。」

これで、みんな救われるわけです。

このような、ある種、営業部門の天皇のような存在があり、有無を言わせない雰囲気と言うか、

目標達成しない奴は営業マンじゃない、チームワーク

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プロフィール


武谷 広人
人材ビジネス経験の蓄積と、自らのトップマネジメント経験を強みとする。経営幹部から専門職まで約500件の案件を成功に導く。

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