昨日に続き、 「危ないアポ取りトーク」 のちょっとやりすぎた例です。
私が社会人4年目だった時、Y君と言う元気が良い武闘派
(ボクシング、空手、中国拳法などの経験者)の新人が居ました。
高校時代は、金沢で番を張っていました。
新人ながら、アポ取りも貪欲で、かなり上達していました。
今は真面目な大手派遣会社の営業部長として活躍しています。
(今日のポイント) *社名を名乗らず、地名で社長宛に電話する。
Y君:「新宿のYです。社長、お願いします。」
*かなり低いドスのきいた声です。
事務のベテランらしき女性:「はい? どちらのYさんですか」
Y君:「新宿のYです。」
事務のベテランらしき女性:「社長とは、どういうご関係ですか?」
Y君:「新宿のYと伝えていただければわかります。」
事務のベテランらしき女性:「新宿のYさんですか? 取り継いだことないですね。
どこの会社のYさんですか?」
Y君:「とにかく、新宿のYと伝えていただければわかります。社長、お願いします。」
事務のベテランらしき女性:「社長はいません!!」
Y君:「不思議だなー、社長がいない?」
事務のベテランらしき女性:「とにかく社長はいないって言ってるでしょう!!」
Y君:「社長がいない会社なんかどこにあるんじゃ!!」
事務のベテランらしき女性:「ガチャ!!」
大変失礼致しました。Y君に成り代わり、お詫び申し上げます。
当時、リクルートと名乗ると警戒されてアポイントが取り難かったので、
社名を名乗らず、「地名を名乗るアポ取り」も流行っていました。
「新宿のY」とか、「新橋のS」とか、「埼玉のN」とか。
現在はこんな下品なアポ取りはしておりませんので、ご容赦ください。
(後日談)
当時のリクルート本体の大拠点、新宿支社の支社長の名前が、
Y君と同じ名前(Yさん)だったのです。
Y君が、「新宿のYです。」を連発していたので、お客様から、
リクルート新宿支社長のYさん宛にクレームが入りました。
そこで、新宿支社長のYさんが、「俺の名前を語っているのは誰だ!!」
という事になり、ついにそれがY君であることを突き止められてしまいました。
当然ながらY君は鬼マネージャーのSさんと謝罪に行きました。
その日から、「新宿のY」は使えなくなりましたので、 「池袋のY」に変わりました。
クレームは営業マンの勲章。めげない、めげない。
合掌。
※弊社HP↓。