「転職後、ギャップがあるのは当り前?」
先日
ベテラン人材紹介コンサルタントの
Aさんとご相談の上
顧客満足第一主義の良心的エージェント
X社様をご紹介させていただきました。
その後
Aさんは一次面接
二次面接を通過され
いよいよ三次面接に進まれました。
私:「Aさん、ここまで順調に進まれていて、さすがの安定感ですね」
Aさん:「いいえ、こんな私を面接していただき、とても感謝しています」
私:「Aさんのような幅広い経験をしているコンサルタントは希少ですよ」
Aさん:「出世コースではありませんでしたが、色々な経験はできたと思います」
私:「社内での出世よりも、今の時代は、Aさんのようなキャリアの方が貴重です」
Aさん:「X社様の選考がうまく行って、もし内定をいただけると嬉しいです」
私:「そこでなのですが、X社様の方々は、カルチャーフィットの点を気にされています」
Aさん:「カルチャーフィットとは、例えば、どのような懸念点があるのでしょうか?」
私:「大きな組織なので、縦横、色々と気を使うし、意思決定に時間がかかるとか」
Aさん:「あー、そういう事ですか。私はあまり気にしていません」
私:「そうなんですか?」
Aさん:「私も過去に転職経験がありますし、入社前後で大きなギャップを感じました」
私:「そうでしたね。その時は大変だったでしょう?」
Aさん:「大変なのは覚悟の上の転職ですから、自分から周囲に働きかけるしかありません」
私:「よく頑張って、今の会社に馴染みましたね」
Aさん:「いい人たちに恵まれました。それが全てです。皆さんに感謝しかありません」
私:「そうですか。X社様の社員の方々も、いい人が多いですよ」
Aさん:「転職後、ギャップがあるのは当り前だと考えています。全く同じ会社は無いですから」
私:「それは凄い覚悟というか、尊敬しますよ」
Aさん:「ギャップがある事を前提に転職すべきです。あとは、自分の対応力や柔軟性次第です」
私:「承知致しました。X社様の幹部の方々にも、Aさんの覚悟をお伝えします」
Aさん:「はい、私も伊達に歳を重ねてきたわけではないので、宜しくお伝えください」
私:「はい、大変力強い言葉をいただき、ありがとうございます。先方様にお伝えします」
「転職後、ギャップがあるのは当り前」 とは
感心させられる言葉でした。
X社様も私も
「できるだけ、転職後のギャップが無いように」
と、心配していたのですが
そんな心配を吹き飛ばすような
Aさんの豊かな人間性を感じました。
昔
JACの社長時代に採用させていただいた
事業部長さんの言葉を思い出しました。
「転職したら、部長でも新卒に戻って、ゼロからやり直す覚悟で何でも吸収しないとダメですよ」
なかなかできない覚悟だと思い
過去の経験に捉われていた私は
ハッとさせられました。
「しあわせはいつも
自分のこころがきめる」 みつを
合掌。