「大東です:メンバーを信じる?信じない?」
本日のブログは、副社長の大東(だいとう)に書いてもらいます。
武谷 広人
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こんにちは。大東利恵(だいとうりえ)です。
大東利恵コンサルタント情報(Linkedin)
本日は、私がブログを担当いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
先日
「上司と価値観の相違があり、転職を考えている」という
プレイングマネージャーのAさんから、ご相談をいただきました。
Aさん:「私はこれまでずっと、メンバーを信じることを信条にしてきたんです。」
私:「とても大切なことですよね。共感できます。」
Aさん:「でも今の上司は、とにかく 『人を信じない人』 なんです。」
私:「どういうことですか?」
Aさん:「人間ですから、日々の業務の中で
たまにサボるということは、誰しもあることだと思うんです。」
私:「そうですね。私もメンバー時代は、アポが無いのに外出して
山手線一周することがありました。笑」
Aさん:「でも、それはそれで息抜きになることなので、目くじら立ててはいないですし
そんなことくらいで仕事に集中できるのであれば、たまにはいいと思っているんです。」
私:「そうですよね。リフレッシュして仕事に取り組めます。」
Aさん:「でも、私の上司は、違う価値観を持っていて、メンバーを疑うんです。」
私:「どんなふうに?」
Aさん:「一例ですが、先日、メンバーのBさんが、目に涙を浮かべて
『祖父が危篤だと連絡が入ったので、これから実家に帰りたい!』 と言ってきました。
もちろん私は、すぐに帰るよう促しました。
そして、上司にそれを報告したんです。」
私:「それはそうですよね。すぐに駆け付けないと。」
Aさん:「上司は、『それ、本当の話なの?』 って言ったんです!
嘘をついて、早退したのではないかと疑っているんです。」
私:「えー?そんなこと良く思いつきますね?」
Aさん:「私も驚きました。
そして、別の日には、メンバーのCさんが朝連絡をしてきて
『体調があまりにも悪くて救急車で運ばれました。申し訳ありません!』
と連絡してきました。
もちろん、その日は休むように伝えて、上司に報告しました。」
私;「そりゃそうですよね。」
Aさん:「上司が何と言ったと思います?
『それ本当? ちゃんと確認して。診断書も出してもらって。』 と。
ありえないですよね?」
私:「えー。」
Aさん:「そのメンバーが普段から信用がおけないとか、
倫理的に問題があるメンバーだったら、百歩譲って、疑うのはわかりますよ。
でも、普段から真面目に仕事をしているメンバーたちなんですよ!
それまで、そんな休み方をしたことは無いメンバーたちなんです。」
私:「やるせないですね。」
Aさん:「こんなのほんの一例です。」
私:「日々、そういうやりとりがあるわけですね。」
Aさん:「でも部署の業績が上がっているので、上司はどんどん出世しているんです。
そんな上司を認めて評価している会社に対して疑問を持ちました。
こんな会社では今後頑張れないと思って、転職を決意しました。」
もちろん、管理職を長年やっていると
「このメンバーはちょっと怠けているな」
ということはあると思います。
「企業訪問スケジュールが入っているけど、本当は訪問してないんじゃないかな?」
と疑うこともあるでしょう。
それを踏まえた上で、メンバーとどう接するか、どうモチベーションを上げてもらうか
前向きに導いていくのが管理職の仕事だと思います。
ただ、上述の上司は、完全に性悪説でメンバーを疑っていますね。
その方は、その方の考えでやってらっしゃることだと思いますし
会社としてその方を認めていることなので
部外者がどうこういうことではないかもしれません。
ただ、少なくとも私自身は
「ご家族が危篤だ」 「自分が救急車で運ばれた」
というような大変な出来事を言っているメンバーのことを
疑うような人間にはなりたくありません。
メンバーを信じて裏切られたとしても
それは 「自分が至らなかったからだ」
と思える人間ありたいです。
以上、大東利恵でした。
「悠遊
空を見上げてごらん
ゆったり悠遊
雲もゆうゆう
鳥も悠遊
小さな自分が
わかるから」 みつを
合掌。